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レースレポート:Mt.Kinabalu International Climbathon(キナバル山 登山競争、キナバル山マラソン)2013

■大会ホームページ
http://www.climbathon.my/

■レース概要
キナバル山は、その標高が4,095.2mにも及ぶマレーシア・サバ州にある世界遺産。本大会は、そんなキナバル山を一気に駆け上がり、さらに一気に降りてくるというレース。スタート地点の標高は1,600m。そこから山頂までの12kmを駆け上がり、すぐさま20kmを駆け下りるという登山競走。

■情報提供者
佐々木 信也さん

■レポート年
2013年


<エントリーのキッカケ>
「最大150名のランナーだけが世界遺産を独占して走る。しかもこの日、他の登山者は山には入れないなんて、ものすごく贅沢なレースじゃないか!」
そんな思いから、大会を見つけた途端にすぐエントリーした。


<レース前日>
佐々木さんはレース前日、クアラルンプールからLCCに乗ってコタキナバルへ。コタキナバルからレース会場へは、タクシーで移動した。2時間ほどかけて、スタート&ゴールのあるSutera Sanctuary Lodgeへと辿り着いた。

現地到着後、レースのレジストレーション会場へでゼッケンを受け取り、ブリーフィングに参加。主要な注意点は下記の通り。

・山頂足切りは3時間
・距離にして約12キロ 標高差2,480m (これが、実際は13.5km程あったらしい)

日本で行われている人気レース『富士登山競争』の五合目コースは、距離にして約15km、標高差 1,400mとのこと。これだけで、いかにキナバル山登山競走が過酷かが分かる。

「150名いっぱいに応募者がいるはずなのに、やたら人数が少ない気がする」
「アフリカ選手が前列に位置し、誰もがフルマラソン2時間切るんじゃないか?という雰囲気」

その雰囲気に、国内外で数々のレースを走ってきた佐々木さんも、お腹が痛くなるような緊張感を感じたという。

前日はSanctury Lodgeへ宿泊。2段ベッドが2台置かれた部屋に、他の選手たちと相部屋。近くに雑貨店があり、食べ物や飲み物を買うことが出来た。

<レース当日・コース>
スタートは9:00。佐々木さんは7:00前にスタート地点に到着したが、

「選手が少ししかいなかった」

とのこと。実際の選手数は70名程度。ただし、日本から参加の選手(ツアー有り)もいた。

「スタート後、すぐに選手の列が延びた。一人一人が、厳しい坂道と自分との孤独な闘いに入る。他の選手を気にしている余裕なんて、これっぽちもない。」

スタートからすぐに、脹脛が悲鳴をあげはじめるほどの坂道コース。すぐに心拍が上がり、身体から汗が噴き出してきたという。どこまで登っても傾斜は緩むこと無く、次第に酸素が薄くなるのを感じる。コースを進むと木々の奥にゴール地点(恐らく)が見えたという。

コースは砂や岩場など。岩場では登山用のロープが張られており、ロープは使用可能。佐々木さんによれば、ロープを使わなければとても登れないレベルの傾斜も多かったという。しかしエネルギー補給を忘れてしまうと、空気の薄さも相まってどんどん力が抜けてしまう。実際に佐々木さんも、

「2時間経過したあたりで、ハンガーノックと、軽い酸欠と、心拍の低下。呼吸は苦しいのに、心拍はあがらない。もう完走どころの感じじゃなくなってしまった。」

と、当時の状況を語っている。

尚、エイドで支給されるのは水のみ。エネルギー等は自身で持ち、補給しなければいけない。佐々木さんは山頂(=折り返し地点)を目の前に、リタイアを決意。あと本当に少しの距離が進めない…。これだけでも、このレースの過酷さが分かるだろう。しかしリタイアしたとしても、助けなど来ないので注意。ちゃんと、自力で戻ってこなければいけない。

最終的に、3時間で山頂に到達したのは10数名。しかし、足切り後もレースを続けて、しっかり走りきったランナーが多数いたとのこと。

<レースを終えて>
「走力はもとより、エネルギーの準備や高地への適応等が大きな反省点でした。来年、必ずリベンジします!」