“共走”で日本を一つに!株式会社コー・ランナーズ「新サービス発表会」

Co Runners20114年6月13日、株式会社コー・ランナーズ(東京都港区)による新サービス発表会が、港区立商工会館で行われた。同社では本イベントを機会として会社ロゴを一新し、『共走』という理念に基づいて下記2つのサービスをリリース。尚、理念には「戦うのではなく、一緒に走っていく」という思いが込められている。

  • K-SOKを利用した新プロジェクト『CO RUNNERS CLUB』
  • マラソン大会エントリーサイト『CO RUNNERS』

実際にリリースされた各サービスについて、発表内容を基にご紹介しよう。

■会社設立の経緯とサービスについて

Co Runnersコー・ランナーズの代表を務める木村雅弘氏は、自身もウルトラマラソンなどに出場するランナーだという。ランナー側の目線から、マラソン大会には必須ともいえる計測システムについて、「もっとコストを抑えられないものか」と思案していたという。幾度かウルトラマラソンで顔を合わせるようになったランナー仲間と話をする中で、「それならば」と事業の立ち上げを決めた。

現在、同社の手がける事業は大きく分けて3つ。

計測器『K-SOK』を用いた計測システム運用サービスと、マラソン大会ポータルサイト運用、そしてマラソン大会の企画立案や運営支援も行っているという。実際に2014年4月、同社によって『奥出雲ウルトラおろち100キロマラニック』が開催された。

■新プロジェクト『CO RUNNERS CLUB』

同社の主力サービスである計測器『K-SOK』。ランナーは計測チップの埋め込まれたリストバンドを装着し、各ポイントで専用の計測器へタッチ。すると、その地点の通過タイムや順位などが、オンラインで専用サイトにアップされるというシステムだ。

Co Runners計測器『K-SOK』の強みについて、開発に携わった株式会社IDYの本田和明氏からもコメントがあった。

「無線は、必ず通信が切れます。そのため大切なのは、瞬時に復旧し運用継続できることです。」

という同氏からのコメントの通り、K-SOKは通信切断からの自動復旧に対応。ソフトウェアでの動作監視(電波レベル、システム、パケット送受信等)を行っている。また、携帯電話と同じモジュールがコアユニットに搭載されているため、やろうと思えば世界中でK-SOKの利用が可能だ。

このシステムを用いて、コー・ランナーではこれまで全国7ヶ所でマラソンタイムの計測会を行ってきた。この計測会について、同社ではさらなる拡大を目指すという。それが、“日本が一つになる日”と題されたプロジェクト『CO RUNNERS CLUB』である。木村氏は同プロジェクトについて、次のように述べた。

「将来的には、全国100拠点での開催を目指しています。100拠点でそれぞれ300人、つまり3万人規模の大会です。」

K-SOKを用いると、全国どこで走っていても、その計測結果が同じサイト上に挙がってくる。つまり離れていながら、一体感を持って全員で走ることができるというわけだ。

プロジェクト発足に伴い、同社ではK-SOKの年間貸出をスタート。料金は、計測器『K-SOK』2台にリストバンド300本をセットとして年間50万円となる(K-SOK本体やリストバンドについては、別料金で追加レンタルも可能)。

K-SOK尚、年間貸出に当たり、計測時の設定も利用者側で広くカスタマイズできるように改善が加えられている。具体的にはランナー情報の登録はもちろん、性別・年齢等での検索や集計、結果のプリントアウト、賞状の出力などができる。

計測会のみならず、レンタル先が自由に大会などでK-SOKを使用できるので、目的やイベント・レース内容に応じたカスタマイズができることは大きなメリットとなりそうだ。K-SOKの利用用途にはロゲイニングやサイクリング、あるいはイベントの入退室管理などが挙げられており、汎用性が高そうな印象を受ける。

発表会では、実際にK-SOKを運営大会で利用したというNPO法人小江戸大江戸トレニックワールドの星野秀樹氏からもコメントがあった。大会運営においてコストを抑えるという視点からK-SOKと出会い、小江戸大江戸6時間走で試用。満足度が高かったことで、小江戸大江戸200kでも使用されたという。

「200kmなどの超長距離やトレイルは、給水・給食のタイミングがあるのでタッチ計測にも抵抗がない。」

という星野氏。中にはリストバンドをロストしてしまうランナーがいるといった改善点を挙げつつも、超長距離走を中心とした同法人の各大会においては、K-SOKにメリットを感じていることが分かる。近年はウルトラマラソンやトレイルランニングなども各地で増えているため、今後K-SOKが利用される場は増えていきそうだ。

■マラソン大会エントリーサイト『CO RUNNERS』

社名をそのまま起用した、新しいマラソン大会エントリーサイト『CO RUNNERS』。その大きなメリットは、大会主催者が簡単な入力作業で大会情報を登録できる点だ。さらにランナーも、簡単なボタン操作等でエントリーが可能。大会情報の掲載、あるいは大会へのエントリーに伴う手間を、大きく削減しているという。

さらに同サイトには、友達検索などコミュニケーション(SNS)機能も持っている。サイト内でランナー同士の交流が生まれる仕組みだ。サイト開発に携わったヘルスメディア株式会社の野田啓一氏によれば、大会主催者が発信できるのは、大会情報だけではないという。トレーニングやヘルスケア面のアドバイス、公式結果をはじめとして、大会前後のコミュニケーションを含めた情報発信が可能になっている。

尚、同サイトは既に閲覧可能だが、2014年7月にβ版を正式オープン予定。現在、デザイン面などさらにユーザビリティを意識した改善に取り組んでいるとのことだ。サイトへアクセスしてみると、既に複数のランナーからユーザー登録が行われていた。今後の展開に、是非とも注目していきたい。