レースレポート:飛騨高山ウルトラマラソン(2014)

■大会ホームページ
http://www.r-wellness.com/takayama/2014/

■レース概要
岐阜県の高山で行われるウルトラマラソン大会。100kmの部、72kmの部がある。

■レポート年
2014年

■出走部
100kmの部


飛騨牛や高山ラーメンなど、グルメでも有名な岐阜県の高山。そんな高山を舞台に、いくつもの山越えを含むウルトラマラソン大会がある。それが、飛騨高山ウルトラマラソンだ。

■受付

写真 2014-06-09 9 00 59本大会では、前日受付が必須となっている。これは、大会当日のスタート時間が早朝であるためだろう。

ただし、どうしても止むを得ない事情がる場合には、大会運営者へ事前に連絡をすることで、スタート前の受付も認めてもらえることがあるようだ。

受付では、ナンバーカードやランナーズチップ、参加賞Tシャツ、その他パンフレットなどが渡された。移動手段は名古屋駅でと特急列車に乗り換えるか、あるいは高速バスも各所から出ている。

尚、受付会場とスタート地点が異なるので、注意しておきたい。受付会場は、高山市民文化会館(高山駅から徒歩5分ほど)だった。時間帯にもよるが、受付はナンバー別に分かれているので、そこまで混雑はしていなかった。

■スタート前

レースのスタート時間は、4:45と5:00の2つのブロックに分かれている。ランナーズチップを装着するが、スタートで計測器を踏まなかったので、それぞれの号砲とともに計測がスタートするようだった。制限時間は各ブロックのスタート時間から14時間なので、例えば仲間と一緒に走りたいものの、ブロックが分かれたというような場合には、関門やゴールの制限時間に注意が必要だろう。

会場で行うことは、荷物預けのみ。荷物は2つに分かれ、ゴール受け取り用の他に丹生川支所エイド(54.6km地点)でのドロップ用がある。それぞれ預け先が異なるので、間違わないようにしよう。余談だが、本大会ではスタートとゴールの場所も異なる。ゴールはスタート最寄りの高山駅から2駅離れており、国府町にある福祉の里だ。また、預け荷物は大会指定の袋に入れるのだが、ゴール受け取り用は白紐、丹生川支所エイドは赤紐と分かれていた。

荷物を預けたら、スタート地点に並ぶのみ。会場にはアナウンスが響き、出場者へのインタビューなども行われていた。

■コース

高山市街高山市役所をスタートしてからの2km弱は、フラットなコースが続いている。高山の街中を通るコース上では、多くの住民が軒先などから応援してくれていた。これだけ趣きのある街並みを眺めながら走ることは、なかなか得られない機会だろう。

スタートは2つのブロックに分かれ、15分の間隔が空けられる。とはいえ参加者が1,500名を超える大会のため、最初のうちはなかなか前を走るランナーが追い抜けないかもしれない。

スタート直後は車道を走るので、前に出たい場合はこのタイミングが良いだろう。また、スタートの並び順は自由なので、記録を狙う方であれば前列をあらかじめ確保しておくのがお勧めである。

写真 2014-06-08 6 13 48程なくすると、本大会のコースはそのほとんどが坂道となる。走っていれば、山が近づくのが分かるはずだ。

前半は勾配も緩やかな坂が多く、多くのランナーは登り坂でも走っている。しかし疲労が蓄積するとともに、長く勾配も急な坂道が出てくるようになる。

尚、コースはほとんどが舗装路だが、途中で未舗装路もあった。砂利が多く足場が悪いので、無理せず走りたい。特に本レースは、国内ウルトラマラソンの中でもアップダウンが激しいことで有名だ。序盤から飛ばし過ぎると、後半のアップダウンで進めなくなってしまうかもしれない。

緑が多いコースのため、木々が程よい木陰を作ってくれるのも有難かった。日が昇ると気温が高い時期なので、コース取りのポイントになるだろう。

飛騨高山スキー場本大会の高低差は800m。最高点である飛騨高山スキー場(標高1,345m)には、スタートから約36.5kmで到着する。ちょうど最高点の直前が大きなエイドになっており、72kmの部の人たちはここでドロップした荷物を受取るので分かりやすい。

ここまでくれば、これ以上高い場所へ登ることはないということだ。ただし、これで登りが終わるということではない。確かに登った分だけ下りが増えるのだが、“下っては登る”が繰り返される。

100kmの部は、約54km地点の丹生川支所エイドでドロップした荷物を受け取れる。着替えたり、補給食を補充したりすると良いだろう。

このエイドは、大会の中でも一番大きなエイドである。飲み物はもちろん、パンやお菓子、トマトシャーベットなどがあった。尚、丹生川支所エイドは関門にもなっている。何名かのランナーが、関門でSTOPとなっていた。

千光寺丹生川支所エイドを出ると、コースが分かれる場所がある。1つはゴールへ向かう道、もう1つは反対方向へ進む道だ。

実は丹生川支所エイドには、2回訪れることになる。72kmの部はそのままゴール方面へ向かうが、100kmの部は反対方向を28km程回って再び丹生川支所エイドへ入り、周目でこの分かれ道をゴール方面に進むこととなる。

本大会の最難関ともいえる場所が、丹生川支所エイドを出て暫くすると訪れてくる。先頭ランナーを除けば、恐らくほとんどのランナーが走ることすら出来ない急勾配が続くのだ。さらに急勾配を登り終えると、エイドでもある千光寺へ続く急な石壇が。身体にも疲れが出始める後半戦において、この坂道と石壇は思った以上にランナーを苦しめる。

写真 2014-06-08 10 17 21千光寺を出れば、2度目の丹生川支所エイドへ向けてほぼ下り坂が続くのみだ。尚、2度目の丹生川支所エイドでは、ドロップ荷物を受け取れないので注意したい。

丹生川支所エイドを出れば、残りは約18kmだ。

ここから急な登り坂はないが、多少アップダウンが続いていく。しかし、ここまでのアップダウンに比べれば、走りやすいと感じられるだろう。あとは、ゴールの福祉の里を目指すだけだ。

レース終盤になると、下り坂でも歩いているランナーが多かった。下りだからといってスピードを上げ過ぎると、筋肉に負担がかかってしまうのだろう。道中で屈伸したり、座って休んでいる人が見られた。

飛騨高山ウルトラマラソン完走メダルゴールゲートへの道は、スタートしたブロック毎で分かれている。福祉の里に近づくと、沿道の応援やスタッフが増えるのですぐに分かるだろう。入口付近になれば、会場のアナウンスも聞こえてくる。

ゴール後にスタッフから首へと掛けてもらえれる完走メダルは、珍しい木製。裏面には、実際に走ったコース地図が記されていた。

さらに、そのまますぐに完走証も受け取れる。ゴール会場では、抽選会のイベントが行われていたり、飲食ブースが設けられたりしていた。

尚、ゴールはスタート地点と異なるが、ゴール地点からはスタート地点をはじめ、付近へ向けたシャトルバスが出ていた。交通にも不便はないだろう。

コース上では、地元の方々からの応援が温かかった。集まって大勢がいるというより、各所でご自宅などの前に出て応援してくれる方が多く、「頑張れ!」と声を掛けてくれた。小学校の前を通ったときには、校庭にいる野球少年たちからの声援も。高山という地域全体が、この大会を盛り上げようとしていることが伝わってくる。

■エイド

写真 2014-06-08 9 59 53エイドは充実しているので、補給食などはそこまで必要ないだろう。4〜5km毎に、少なくとも水分を補給できるエイドが設置されている。掛水も用意されているので、暑い日には是非利用したい。尚、各エイドによって用意されているものは異なるが、例えば下記のような飲食物があった。

  • スポーツドリンク
  • 干し梅
  • 梅干し
  • 飴玉
  • チョコレート
  • パン(あん、クリーム)
  • グミ(酸っぱい系)
  • お菓子各種

この他に、大型のエイドが数カ所。中には、よもぎそばを食べられるエイドもあった。食べ物の他にも、丹生川支所エイドには足湯が用意されていたり、トマトシャーベットが食べられたり。ほうれん草など、地元で採れたものを振る舞ってくれる場所もあった。