途切れることのない応援に暑さも吹き飛ぶ!『第34回 NAHAマラソン』出走レポート

12月2日(日)に沖縄県那覇市で開催された『第34回 NAHAマラソン』。会場である奥武山公園には、朝から大勢のランナーが集結しました。今年は二次募集が行われたようですが、例年抽選となる人気の大会。その魅力は、いったいどこにあるのか!? 実際に走ってきましたので、その様子をご覧ください。

景色の変化とアップダウン多めのコース

大会の会場は奥武山公園。ゆいれーる『壺川駅』と『奥武山公園駅』から徒歩数分とアクセスが良く、沿線沿いには宿泊施設が豊富です。それでもホテルはどこも満室状態。エントリーされる際、宿泊先は早めの手配をおススメします。

スタート地点は公園横の道路となっており、タイム順にブロックが分かれます。係員の指示に従ってスタートゲート付近まで移動すると、目の前には那覇の街並みが広がっていました。この街中を駆け抜けると思うだけで、自然とテンションが高まってきます。やや暑い気温ですが、幸い天候にも恵まれました。

スタートからほどなくして訪れるのが、那覇の観光スポットとして有名な『国際通り』。地元の方々はもちろん、観光客らしき方まで大勢が沿道で応援してくれていました。土産物店や飲食店が立ち並ぶ、まっすぐな国際通り。いつも歩いて観光する場所だからこそ、なんとなく特別感があります。

国際通りを抜けると、住宅などの多いエリアを通って八重瀬町方面へ。観光ではあまり訪れないエリアなので、つい周囲をキョロキョロ見回してしまいます。ちなみに本大会は1km毎に看板が設けられるほか、5km毎にチップ計測が行われていました。

コースは全体的にアップダウンが続き、序盤からランナーをじわじわ疲れさせてくれます。走れないほどの急坂はないのですが、長い上り坂&下り坂がたくさん。知らず知らずのうちに疲労が蓄積し、後半になって苦しくなったランナーは多かったのではないでしょうか。

特に中間地点の前後はアップダウンが多め。しかしその分、自然に囲まれた気持ち良いいコースが続きます。建物などが少なく、たくさんの木々が生い茂る緑の道。温かい土地柄だからこそ見られる植物もあり、なんとも沖縄らしさを感じられました。人通りこそ減るものの、こうした景色の変化を楽しんだランナーは多かったはずです。

中間地点では、『平和記念公園』の一部を走ることができました。平和祈念堂などを目視することはできませんでしたが、ランナーのために開放していただいていると思えば嬉しくなります。ちょうど中間地点ということで、「まずは平和記念公園へ」と1つの目標に据えていた方もいたかもしれません。

ちなみに当日、天気予報ではかなりの暑さが懸念されていました。しかし実際には曇りが多く、ときに雨がパラつくことも。太陽が姿を見せると暑いものの、思いのほか走りやすい気候で助かりました。ただし湿度が高くて汗の量が多かったので、いつも以上に水分補給が求められます。

沖縄・・・と言えば、やっぱり海!しかし本大会では、あまり海を見られる場所が多くありません。しっかり海を目視できたのは糸満市付近。いきなり目の前に広がった青い海に、つい「おぉー、キレイな海」と声が出てしまいます。周囲のランナーも、自然と目線が海へと向いているようでした。

そして再び那覇市へ。ゆいれーるの駅が見えたときは、「戻ってきたんだ」と大会の終わりを感じます。ここまで来れば残りは3kmほど。中には気持ちを切り替え、この辺りからペースアップしてラストスパートをかけるランナーもいたようです。

那覇市内はもちろん、コースとなっている道路は、いつもならたくさんの車が行き交う場所。大会のために規制されていますが、きっと地域の方々にとっては不便が多いでしょう。それでも大会が長く続けられているのは、地域からの理解があればこそ。道路はいずれもキレイに整備されていて、走りやすいコースでした。

そして、奥武山公園へ戻ってフィニッシュ!最後は陸上競技場に入り、ぐるりとトラックを回ってゴールゲートを潜ります。苦しそうな表情や嬉しそうな笑顔、達成感に溢れた清々しい表情など。皆さん、さまざまな思いを胸に42.195kmを走り切ったことでしょう。実際に走ってみて、アップダウンこそ多いもののコースは走りやすく、沖縄の空気を存分に感じられる素敵な大会だったと感じます。

途切れることのない応援と安定感のある運営

本大会の魅力は、途切れることのない応援にあると言っても過言ではないかもしれません。那覇市内では沿道だけでなく、道路上の駅から声援を送ってくれる方も。場所によってどうしても人が少ないところはありますが、それでも、終始ほぼ途切れることなくランナーへ激励の声が届けれました。

特に音楽や踊りなどでの応援が多いのは印象的。太鼓の音やエイサー、中にはスピーカーを設けて生演奏してくれるバンドの方までいます。特に音楽は遠くからでも「何か聴こえる」と分かり、少しずつ音が近づくのが楽しみになりました。子どもから大人まで、地域全体で大会を盛り上げてくれていることが嬉しく、それだけで「走りに来て良かった」「いい大会だな」と思えます。

実際に途中で会話したランナーからも、次のような声が上がっていました。

「この応援があるから走れるよね」

「これだけ応援されたら頑張れちゃうな」

また、応援だけでなく私設エイドも豊富。しかも飲み物や食べ物など、とても充実しています。飲み物ならばコーラや麦茶など。食べ物は沖縄そばにラーメン、黒糖、バナナ、みかんなど実にさまざま。多かったのがチューペットアイスで、日が照って暑いタイミングでは私もいただきました。私設エイドで提供されているものも、まさに沖縄ならではの品々と言えます。

34回目ということだけあり、運営も安定感があります。大勢のスタッフが配置され、安心して大会を楽しめました。コース誘導やエイドなどコース上はもちろん、前日の受付から走った後のサポートまで。そしてスタッフの皆さんが笑顔で応援してくださり、元気をもらえます。

走った後は、会場である奥武山公園内で沖縄グルメを。フルマラソン後の空腹を、美味しい食事が満たしてくれます。家族と合流したり、走ってそのまま食事したり。私は飲みませんでしたが、走った後のオリオンビールは格別だったことでしょう。

なお、完走証は走ってそのまま発行。そして完走メダルは美しい琉球ガラス製でした。琉球ガラスと言えば、お土産にも人気の高い沖縄の伝統的な工芸品。沖縄まで走りに来た甲斐があるというものです。このメダルを見て、

「琉球ガラスのメダルが欲しいから走ってみたい!」

なんて思われた方、ぜひ来年の参加を検討してみてください。

たくさんの自然と応援に囲まれて、沖縄の風を存分に感じながら走ることのできる『NAHAマラソン』。アップダウンは多めながら走りやすいコースで、初めてのフルマラソンにもおススメです。寒い冬場ながら、温かな沖縄で年内ラストレースを走るなんていうのも良いでしょう。リピーターが多いことも頷ける、非常に楽しい大会でした。