レースレポート:春日部大凧マラソン(2014)

■レース概要
埼玉県春日部市で開催されるマラソン大会。毎年5月3・5日に開催される『大凧あげ祭り』で使用される、大凧をシンボルとしている。ハーフマラソンの他、10km、5km、2kmの部がある。

■レポート年
2014年(ハーフマラソンの部)


大凧日本一と言われる“大凧”のある埼玉県春日部市。その大凧をシンボルとして開催されているのが、『春日部大凧マラソン』だ。その名の通り、会場には巨大な凧があった。

■アクセス

会場は春日部市にある庄和総合公園。東武野田線「南桜井」駅から、徒歩20分程の場所にある。駅からはシャトルバスが出ているが、参加者が多い(約10,000名)こともあり混雑。行列になっているので、会場まで歩く人の姿も多かった。

そのため「レース前に歩いて疲れたくない」という方は、早めに駅に着くようにしたい。尚、公園には駐車場があるものの、収容台数が少ないこともあり公共交通機関での移動を勧めている。

■レース前

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出場者には、あらかじめゼッケンや計測チップが郵送されている。そのため、当日レース前の受付などは不要だ。もし当日参加できなかった際には、チップを専用封筒で返却することになる。

会場に到着すると大会ゲートがあるが、ここはスタートでもゴールでもない。最後にこのゲートを通過して公園内のトラックに入り、トラック上にあるゴールを目指すことになる。

ゲート付近では和太鼓の演奏がされているなど、人の往来も多かった。ランナーに限らず、応援に訪れた家族なども少なくない。

ここで1つ気をつけておきたいのは、荷物預かりが無いという点である。貴重品だけは預かってもらえるが、サイズが決まっており大きな荷物は預けられない。具体的には、角3型の封筒サイズまでだ。体育館2Fへ預けるが、その際にはゼッケンの提示が必要となる。

写真 2014-05-04 12 27 47多くのランナーは、公園内にシートやテントを設置し、仲間で荷物を寄せて置き合っていた。1人で訪れている方は、盗難などくれぐれも注意したい。また会場は広いので、ゴール後に荷物の場所を忘れないようにも気をつけよう。

また、会場は道路を挟んで2つに分かれている。ゲートがあるのでそちらに行きがちだが、荷物預かりや参加賞交換などは、道路を挟んだ向かい側にある。トイレは各所にあるが、1ヶ所毎の台数が少ないので混雑していた。直前になって慌てないよう、余裕を持って行動したい。

会場案内図は、参加賞交換所の近くにあった(他にもあったのかもしれないが、残念ながら見つけられず)。スタート地点など案内も少なく、誘導スタッフも公園内にいないので、迷わないようにしたい。

写真 2014-05-04 9 48 56スタート時間が近づくと、公園内にアナウンスが響き渡る。スタートはゼッケンに記載されたローマ字毎のブロックに分かれているので、スタッフの持つプラカードを見て間違えないようにしたい。参加者に対してスタート位置の道路は少し狭いので、かなり長い列になっている。

スタートの合図は、スタートゲート付近でピストルが鳴る。今回私はAブロックだったので目の前にいたが、後ろに並んでいるランナーには聞こえないだろう。ただし、「今、ハーフマラソンの部がスタートしました」とアナウンスが放送されるので、スタートした瞬間は分かるはずだ。

スタート付近にゴミ箱などはないので、飲食物のゴミなどはスタート地点へ向かう前に処理しよう。

■コース

写真 2014-05-04 10 10 49アップダウンが全体的に少ないので、走りやすい。ただし、参加者に対して道があまり広くないので、最初は混雑する。コーナーや折り返しも多いので、ペース維持には注意したい。

コースは日陰が少ないことが特徴的だ。木陰などで日の当たらない場所は、全体の1%にも満たないといえるだろう。そのため、暑い日には水分補給など対策が必要である。実際、暑さにやられてストップしてしまったり、中には倒れてしまっているランナーも見られた。

また、トイレの位置にも注意しておこう。スタートして8kmまで、見たところではトイレが見当たらなかった。レース前にトイレへ行けなかったり、あるいはレース中にお腹が痛くなったりした場合には、少々問題になりそうだ。

写真 2014-05-04 10 18 00少し気になったのは、レース序盤にある“踏切り”である。

私はそのまま通り抜けられたが、踏切りの近くに警察官がいたことも考えると、ペースによってはここで止まらなければならない可能性も考えられる。さすがに、大会のために電車は止められていないだろう。

もちろん、ある程度電車の通過時刻も考えたうえで、スタート時間を調整しているとは思われる。実際、通り過ぎてからも踏切りの音は聞こえなかった。しかし可能性として、踏切りストップは念頭に置いておきたい。脚が疲労していると、“立ち止まる”ことで再び走りだすことが難しくなる場合もある。

コースはほぼ全てが舗装路だが、実はかなりを“河川敷”が占めている。一度河川敷に入ると、暫くはずっと川沿いを走ることになるのだ。

しかも河川敷の特写真 2014-05-04 11 11 10徴として、道がかなり狭くなる。2〜3人が横に並んでいると、前のランナーを追い抜くことも困難だ。ときどき少し広い道が出てくるが、半分以上は狭いと考えて良い。中〜後半なので周囲は同じレベルのランナーが多く、そこまで頻繁に前のランナーを抜くという場面はないかもしれない。しかし、想定しているレース展開によっては、このコースが妨げとなる可能性もあるので、あらかじめ考慮しておくと安心である。

尚、今回はそこまでではなかったが、河川敷は風が強いことが多い。向かい風になると、ペースも乱れてくるだろう。実際に河川敷とその他とでは、やはり風を少し感じた。

ちなみに本大会では、1km毎に距離表示がある。最近ではGPSウォッチを利用する人も増えているが、それ以外のランナーでも安心してペースを維持しながら走れるだろう。

写真 2014-05-04 11 38 41ただし1つ、注意しておきたいことがある。それは、レース終盤になると、距離表示が「◯km地点」というものから「あと◯km」という表示に変わるのだ。

カウントダウンしてくれるのは、疲れたランナーにとって嬉しく感じられるかもしれない。特に残り3kmを切ると、「あと少しでゴールだ!」とモチベーションにも繋がる。しかし、突然表示が変わるので、積み上げで距離を計算している人はあらかじめ念頭に入れておいた方が良いだろう。

レースの最後は、庄和総合公園へと戻ってくる。入口のゲートを取ったら、公園内のトラックを2/3周ほどしてフィニッシュ。ゴールには、デジタルで時間も表示されている。ゴールゲートはなかなか立派だった。

写真 2014-05-04 11 54 54尚、公園に入ると足元は砂になる。風が強かったこともあり、前のランナーが蹴りあげた砂が舞っていた。目にはいらないように注意したが、気になる人はいるだろう。

全体的に応援の多い大会ではないが、やはり会場ということもあり、公園内では多くの人々から応援を受けられる。ゴール後は計測チップを外し、その場で記録証を受け取れるのも有り難い。

全体的にコースは走りやすいので、初めてハーフマラソンに出る方でもお勧めできる大会といえるのではないだろうか。

■エイド

写真 2014-05-04 11 44 47エイドにあるのは、水とスポーツドリンクのみ。食べ物はないので、補給が心配な方は自分で持つ必要がある。長机に次々と紙コップが並べられているが、ランナーの数に追い付いていないエイドもあった。実際に私は、最初のエイドで水を飲もうと紙コップを取ったところ、中身が空。水を飲むことが出来ず、次のエイドまで我慢することになった。その際は、恐らく紙コップを長机に置いてから水を入れており、その水を入れる前の紙コップを取ってしまったのだろう。

エイドそのものがあまり広くないので、かなり混雑することは覚悟しておきたい。尚、後半には沿道にズラリとコールドスプレーが並べられ、自由に使用できるゾーンもあった。これは、後半で脚が動かなくなってきたランナーにとって有り難いサービスといえるだろう。