仲間がいるから楽しく走れる!ルネサンスのランニングプログラム

ランナーの中にも、スポーツジムへ通っている方は多いでしょう。雨でもトレッドミルで走ることができますし、マシーンを活用した筋力トレーニングやプールは、良い気分転換にもなります。

ルネサンス青砥

そんなスポーツジムでは、さまざまなプログラムが用意されています。このプログラムとは、ヨガやストレッチ、あるいはダンス等をはじめ、プロトレーナーからレッスンを受けられるものです。各スポーツジムによって、工夫を凝らしたプログラムが実施されています。

ここで、「ランニングのプログラムって、ないの?」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。走ることを教わるという場は多くないため、ランナーにとってそのようなプログラムがあれば、嬉しいはずです。

岩渕美樹「館外でのプログラムは、事故をはじめとしたトラブルリスクなどを理由に、なかなか取り組まれてきませんでした。」

そう教えてくれたのは、今回取材に応じて下さったスポーツクラブルネサンス青砥の岩渕美樹さんです。確かに、しっかり整備されたスポーツジム内と比べて、外に出れば怪我や事故のリスクは高まります。その点を懸念することは、当たり前のことと言えるでしょう。

しかし実は、岩渕さんの所属するルネサンスで、実際に外を走る『ランニング・プログラム』が行われているのです。このプログラムは、木・土曜日に開催されているとのこと。さっそく、プログラムの様子を見に行ってきました。

■まずは空気作りから

プログラムの集合場所は、ルネサンス青砥の駐車場。参加者のほとんどは、ロッカールームで着替えて集まります。10分前頃になると、チラホラと参加者の姿が。この日は、9名がプログラムに参加しました。

ルネサンス青砥通常のランニング・プログラムで走るのは4kmとのこと。時間になると、まず自己紹介が始まりました。初めて顔を合わせる方々もいらっしゃるようなので、まずはお互いを知ることからという
わけです。もちろん、参加者の走力・走歴、あるいは目的などは実にさまざま。

「アクアスロンに挑戦する」

「スイカマラソンに出場する」

「まずは今日走りきりたい」

などと、それぞれが自己紹介とともに目標を話していました。

自己紹介を終えていきなり走りだすのかと思いきや、そうではありません。まずは岩渕さん指導のもと、準備体操を行います。雑談を交えることで笑いが起き、非常に和やかな空気に包まれます。

■走る“技術”を学ぶ

ウォーミングアップ準備体操を終えると、まずは1km走ります。目的地は、ジムからほど近くにある河川敷でした。ここで再び軽めのストレッチを行い、ランニングドリルを行います。その内容は、ランジウォークや捻りジャンプ、スキップ走など。

このプログラムは、ただ走ることだけを目的としたものではありません。怪我などしないようにストレッチや体操を行うことはもちろん、より楽しく走るため、必要な動きをドリルによって教えてくれます。この点は、ただ仲間内で集まって走るのとは異なるポイントといえるでしょう。

「身体を、1本の棒にするようなイメージで」

これは、姿勢に関する指導での一言。その場でのジャンプなど軽い動きをしながら姿勢づくりを行っていました。その他、腕振りなど身体の動かし方についてレクチャーするなど、しっかりとりた技術指導は印象的です。

その場で姿勢などを意識できたところで、原っぱを使った動的ドリルが実施されます。動きに戸惑いながらも、参加者はそれぞれ真剣に取り組んでいました。

ランニングドリルを終えると、別のルートでジムまで3km走ります。

ラスト1km近くなると、走力のある方はどんどんペースアップ。それぞれ自分の力に合わせ、 走っていきます。広い道ではありませんが、舗装路で走りやすいコースが取れることは、プログラムを行うに当ってもありがたい点といえるでしょう。

ジムへ戻ったら、クールダウンのストレッチ。皆さん、良い運動になったようで清々しい表情です。4kmのランニングと言いつつ、非常に内容の濃いプログラムになっています。常連の参加者もいるようですが、それも頷けるでしょう。中にはプログラム終了後、「走り足りない」と言わんばかりに再びランニングへ出かけて行く方も見られました。

■特別なイベントも開催

荒川河川敷いつもは木・土曜日の開催ですが、ルネサンスではその他にも様々な取り組みを行っています。ホノルルマラソンのツアーを組んだり、店舗共同でリレーマラソンを開催したり。今回はいつもより少し長い8kmを走るランニングイベント『荒川を走ろう』が開催されるということで、実際に私も参加してみました。

特別イベントということもあり、なんと30名近い参加者が集まった同イベント。サブ3を目指すランナーから初フルマラソンを目指すランナーまで、走力はさまざまです。ルネサンス青砥が主体のイベントですが、曳舟や浦安など他店舗からの参加者も見られたのは、全国展開するスポーツクラブならではの交流といえるでしょう。

走る前に、まずは体操から。河川敷で輪になると、道行く人々が「何事だろう?」と興味深い表情で目線を送っていました。これだけの人数が集まれば、注目されるのも頷けます。

荒川河川敷河川敷で8km走をするということで、1つ気になっていることがありました。それは、コース設定です。

最近はGPSウォッチを利用するランナーも増え、距離を測りながら走ることも容易になっています。しかし、誰もがGPSウォッチを持っているわけでもありませんし、それを強制することもできないでしょう。

しかし、当日参加したルネサンスのスタッフは、岩渕さんを含めて2名。ずっと参加者と一緒にいるので、距離表示などする様子もありません。すると岩渕さんから、まさに走るコースについて説明がされました。

「河川敷には、河口からの距離表示が置かれています。今日は8km地点から走りだし、12km地点で折り返しましょう。往復8kmになります。」

これには、つい「なるほど」と頷いてしまいました。荒川に限らず、河川敷には『河口から◯km』『海から◯km』といった表示がよく見られます。これを目安にすれば、距離を把握しながら誰でも走れるわけです。同イベントに限らず、河川敷ランナーにとっては参考にしたい情報でしょう。

荒川河川敷

練習会ではありますが、今回は制限時間が設けられていました。8kmを70分。そのため、32分が経過した時点で4kmに達していない場合には、その場から折り返してもらいます。参加者の安全を配慮した制限なのでしょう。

スタートすると、それぞれの参加者が走力に応じて走っていきます。私は折り返し地点で皆さんの姿を撮影するため、トップと一緒に走りました。トップは4km地点まで、約4分/kmというハイペース。中には距離表示を見逃してしまう方がいらっしゃいましたが、次々と12km地点を折り返しゴールを目指します。

岩渕さんをはじめとしたスタッフの方も一緒に走るのは、このイベントの特徴です。ランニングを通じて、参加者同士はもちろんのこと、参加者とスタッフとのコミュニケーションも活発でした。イベントだけでなくジムでも顔を合わせるからこそ、こうした交流は素晴らしいですね。

■ランニングで広がるコミュニケーション

岩渕美樹競技志向からダイエット目的まで、さまざまな方が参加するルネサンスのランニングプログラム。その中で岩渕さんは、“大会色を強くし過ぎないこと”に気をつけていると言います。その理由は、走ることのハードルを下げることで、誰もが気軽にランニングに取り組むキッカケ作りになるから。

「何より、走ることを通じてコミュニケーションを持って欲しいと思っています。私自身も、ランニングを始めたのは最近のこと。だからこそ、『あの人で出来るなら、自分にも出来るかも』と感じてもらえるのではないでしょうか。ときには日焼け止めの種類を教え合ったり、夏でも肌を守るために長袖で走ってみたりしますよ。」

という岩渕さん。岩渕さん自身が、参加者の方々にとって身近な存在であることが分かります。だからこそプログラム中は、真剣にランニングに取り組む一方で、楽しそうな会話や笑い声がたくさん生まれていたのでしょう。

スポーツジムでは、プログラムに関わらずジム内でも顔を合わせる機会が多くあります。それはスタッフだけでなく、参加者同士でも言えること。スポーツジムという場で作られた人間関係が、プログラムを通じてさらに深められる。ルネサンスのランニングプログラムは、多くの人々にランニングとコミュニケーションとを楽しんでもらいたい、そんな思いが込められていました。